No.16 持参飲食物トレンドと手入れのお茶

 年が明け、早くもひと月が経とうとしています。2022年を改めて振り返りますと、コロナ影響に加えて食品値上がりによる節約動向に注目が集まりました。過去に食品値上がりが多く起こった08年前後の変化には、節約のための弁当・飲料持参機会が増加しました。(08年11.3%→09年13.0%) しかし、<図表1>にて21→22年にかけての持参状況(弁当・飲料持参率)に大きな変化はなく、いまだコロナ前の水準に戻っていないのが現状です。

<図表1>2018-22年の個人別家庭内喫食率
     &1日あたりの平均喫食回数

<図表2>2018-22年の個人別弁当・飲料持参率

食卓ユニバース 対象:家族世帯個人
分析期間:2018年1月-2022年12月
計数:内食率・弁当持参率(食事・飲料いずれも含む)


 弁当・飲料の持ち出し状況を深掘りしてみます。
 <図表2>の個人別弁当持参率では、20歳未満メンバ(子ども)の家庭内からの弁当・飲料持参はやや回復しています。子どもは学校や部活・塾など家庭外での飲食機会が戻りつつあることが回復の背景にありそうです。しかし、大人に関してはコロナ以後持参率が下がりつつあります。<図表1>より喫食機会全体を見直してみると、昼食・夕食内食率はコロナ前よりも依然高い水準で推移している点が目立ちます。コロナ以後急速に浸透したテレワークや時差出勤などの働き方の変化や、巣ごもり生活の定着が大人の弁当・飲料持参状況に大きく影響しているとみられます。

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