No.8 食品値上げと朝食メニューの流出入
■朝食のパン減少と流出先メニュー
私たちの生活に身近な商品の値上げラッシュが続いています。原材料費や物流費の高騰に加えて円安という要素も加わり、食品の分野でも小麦や食用油などで幅広く値上げの動きが広まってきました。今回の食ＭＡＰニュースではその小麦を使った代表的な食材であるパンに着目し、食品値上げが与える食卓への影響を分析してみました。
<図表1>朝食のパンの出現TI値_前年同月比
パンと言われるとまず朝食シーンが思い浮かびます。<図表１>で朝食のパンの出現状況を見てみると、パンの TI 値は足元で前年割れし始めていました。日常食であるパンの値上がりは家計の圧迫につながります。このパンの TI 値の減少を生活防衛の動きと捉えるならば、もしかすると生活者はもっと値上げの影響の小さい別のメニューへ流出しているのかもしれません。そこで、朝食のパン減少世帯では、どのような食の変化が起きているのかを調べてみました。
