No.7 レモンの実あるなら今月今宵

 コロナ禍において食卓で伸長し続けている食があります。
 例えば、オートミール等のシリアルやヨーグルト、フルーツ、炭酸水など健康的な食材です。また鶏の唐揚げや焼酎・チューハイなど家族団らんには欠かせないメニューもまた衰えることなく伸長を続けています。こうした食をつぶさに分析していると、ときに材料として、あるいはフレーバーとして良く目にするのが"レモン"です。
 その勢いは"沸騰レモンバブル!世はまさに、レモンバブルの真っ只中"とがっちりマンデーに取り上げられたのは昨年 9 月でした。なぜ今レモンがこんなにも溢れているのでしょうか?分析をしていく中で見えてきたのは、バブルなんてとんでもない。その内側には現代社会ならではのインサイトがあることをご紹介いたします。

▼消費増加と汎用性の高まる"レモン"
 <グラフ 1.>はレモン関連商材の家庭内出現頻度(家庭内消費 Index)と、使用されたメニューのバリエーション数(M値)の推移です。
 積み上げられた棒グラフは、各レモン商材の出現頻度を表しており右肩上がりで増えています。その数 2021 年には 1000 世帯 1 日あたり 167 回の出現となり、実に2010 年の 2 倍に到達しました。
 内容に注目すると、生鮮レモンは伸び悩んでいる一方で、レモン果汁やレモンフレーバーの酒類、飲料、調味料、加工食品など、幅広く増えています。
 M値の増加も顕著で、様々なメニューへ使用される汎用性が高まっており『M値の法則』に則った拡大であることが分かりました。
 用途をみると牽引役こそ酒類ですが、しっかり調理用途も増えています。<グラフ 2.>

<グラフ 1.>レモン、及びレモンフレーバー商材の家庭内消費IndexとM値
<グラフ 2.>レモン、及びレモンフレーバー商材の用途別の家庭内消費Index

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