No.6 コロナ禍のシニアの食生活

 コロナ禍も3年目となり、未だに収束が見えない状況の中、経済活動を行いながら自己防衛の両立でバランスをとりながらの生活が続いていると思います。ワクチンの効果が心配されるシニアにおいては3回目の接種が進み始めており、今後の行動にも変化が起こるのではないでしょうか。
 今回の食 MAP ニュースでは、65歳以上のシニアがコロナ禍でどういった変化があったのかを見ながら、新たな変化や発見を探っていきたいと思います。

■シニアも高まってきた簡便意識
 シニア世帯の食生活意識が、過去と比べてどう変化しているかを見ていきます。【図表 1】は主婦65歳以上世帯の食生活意識において肯定派の割合を経年で示したもので、項目順は 21年-17年差の降順で並べています。
 プラスの差が最も大きいのは「市販惣菜評価派」で惣菜や冷凍食品は便利・おいしいと感じている人達です。また元々意識の低かった、買い物や調理に面倒なことをしたくない「面倒回避派」の人達も徐々に高まってきております。コロナ前から少しずつ高まっていた意識が、コロナによるライフスタイルの変化によって更に拍車がかかったと言えそうです。

【図表1】シニア世帯の食生活意識の経年変化
分析期間:2017年~2021年 各年4月1日在籍モニタを対象
主婦65歳以上世帯に限定

■品数・作り方の変化
 市販惣菜評価派や面倒回避などの簡便意識が高まっているシニアですが、品数やメニューの作り方に変化はあるのでしょうか。【図表 2】は朝食・昼食・夕食の品数の変化をカテゴリごとに見たものです。
 朝食の品数は 5品前後ですが、直近はおかずや飲料が減少しているため全体でも減少しています。昼食の品数はコロナ禍で減少しています。主食の品数は大きな変化は無いものの、おかずの出現が減少しており、主食一品で済ませることが増えたのではないでしょうか。

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