No.2 2021 年お盆の振り返り

 7 月 12 日に東京に 4 回目の緊急事態宣言が出された後、各地で新規感染者が増え続けていましたが、8 月下旬から減少傾向になっており、逼迫状況は和らいできています。新型コロナの流行から 1 年半が過ぎ 2 度目の夏が終わろうとしていますが、今回はお盆時期の食卓を振り返りたいと思います。
 2 人以上世帯の 2019 年(コロナ前)から 2021 年の 3 年間を比較しながら見ていきます。

 2020 年は 7 月下旬から新型コロナの 1 日の国内新規感染者が 1000 人を超えるようになり、感染拡大の影響を受けてお盆の帰省自粛や祭りやイベントの中止が相次ぎました。【図表 1】のように帰省を含む長期不在が 14.7%から 5.5%に 9.2 ポイント減少し、外食も 18.4%から 12.4%に6 ポイント減少ました。今年はさらに感染者数が増加したことも影響し、外食率が減少し、在宅率が高くなりました。今年の在宅率は 84.1%で、前年比で 2 ポイント上昇、コロナ前と比較すると17.1 ポイント上昇しました。

【図表1】お盆時期の在宅・外食・長期不在構成比
【図表1】
お盆時期:お盆前後の土日を含む
  2019年8月10日(土)~18日(日)
  2020年8月8日(土)~16日(日)
  2021年8月7日(土)~15日(日)
食卓機会:夕食
※構成比:食卓数の構成比


 【図表 2】コロナ禍のお盆ということで、夕食の食事づくりの動機や気持ちにも変化が見られました。
 今年は、来客や多忙による簡便傾向は減少し、家族が食事作りに参加することや家族みんなで楽しめる食卓など、家族の団らんシーンが増加しました。また外出、買い物を控え、買い置きの材料を使って食事を用意した世帯も多かったようです。
 お盆時期の過去のスーパーのチラシを見ると、コロナ前は「ワイワイ」「集まって」「にぎやかに」といった言葉が並んでいましたが、昨年からは「おうちで」、「家族で」、「ゆったり、ゆっくり」、「行ったつもりでxxの味巡り」、「おうちで旅気分」などの言葉が非常に多くなったように思います。

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