食彩事記

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第17回 さくらんぼ

image_200706_1.jpg6月は父の日以外のイベントがあまり思い浮かびませんが、なんと第三日曜日に「さくらんぼの日」があるんです!
6月と言えば、「梅雨」という言葉が浮かんできます。レジャーも楽しめないこの時期は辛いですが、そんな憂鬱な時期に出回るさくらんぼは梅雨に楽しめる食材の一つですね。
今回は「さくらんぼの日」にちなみ、さくらんぼについて調べてみました。

さくらんぼの日の由来

6月下旬はさくらんぼ狩りの最盛期であることから、山形県寒河江市が1990(平成2)年に制定しました。
寒河江市では毎年、さくらんぼマラソン大会や種吹きとばし大会等のイベントを開催しています。

さくらんぼの種類

さくらんぼの品種は1000種を越えており、大きく分けると以下のようになります。

甘果桜桃
日本のさくらんぼの代表である佐藤錦、高砂、ナポレオン、など。

酸果桜桃
ヨーロッパ・アメリカ産。とても酸味が強く、生では食べられないため、ジャムやお酒などに利用されています。

中国桜桃
中国産。果実は食用として出回っておらず、家具・彫刻など木材として利用されています。

さくらんぼの由来

さくらんぼは桜桃(おうとう)とも呼ばれ、山形県では県の木と制定されており、一般的に木を桜桃、商品化したその実をさくらんぼと呼ぶことが多いです。
また、さくらんぼとは「桜ん坊」の意味であり、桜に似た花が咲く木がつける果実を愛称を込めて呼んだものです。

桜桃はいくつかの種類に分かれており、原産地は現在のさくらんぼの元である甘果桜桃(セイヨウミザクラ)はアジア西部から南西、酸果桜桃(セイヨウスミノミザクラ)は東南アジア、中国桜桃(シナノミザクラ)・唐実桜(カラミザクラ)は中国とされています。
桜桃と唐実桜は日本には江戸時代に清から伝わりましたが、西日本でわずかに栽培されています。甘果桜桃が日本に伝わったのは1872~1875年で、アメリカやフランスから導入されました。それらの苗木が適地である北海道や東北に配布され、日本でも独自の品種改良が進められるようになっていったのです。

編集後記

image_200706_2.jpg6月下旬から7月にかけて、さくらんぼが出回ることからアメリカンチェリーと共にTI値は大きく伸び、特化度も700を超えます。
徐々に暑くなりはじめ、ひんやりしたデザートが食べたくなり、さくらんぼゼリーを購入してみました。明治5年から創業されている東京・銀座に本店を持つお店で購入しました。さくらんぼの王様である佐藤錦が入っており、ゆっくり味わいたい時にちょうど良いサイズです。
スプーンですくうと、光があたりキラキラして宝石みたいでとてもきれいでした。甘みあっさりだったので、甘いのが苦手な人でも美味しく頂けると思います。



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