用語集

食MAP

※「TI値、F値、M値はライフスケープマーケティングの登録商標です。」

食MAPに関する用語一覧

TI値(Table Index)

TI値とはTable Indexの略で、1000食卓当たりのメニュー(or材料or商品)の出現数を表す値です。式で表すと、TI値=出現回数(メニュー数or材料数or商品数)/食卓数×1000です。食MAPにおいてモニターの食事の入力は、家庭内で食事をしたときのみ入力され、外食したときや食事を抜いた時には入力されないため、入力率に変動があります。そのため、出現回数の平準化には実数ではなく指数を用いる必要があり、その指数としてTI値を使用しています。1000分率としている理由は、以下の通りです。

  1. 流通業界で多く利用されている指数である「PI値」(Purchase Index=1000人来店客数あたりの購買点数(購買金額))と重ね合わせやすくして、POSデータとベースを同じにするためです。
  2. 食卓に登場するメニューの分類が細かくされている(約1000メニュー)ために、出現数は分散する傾向となり、従ってメニューの出現数は小さくなるという構造があります。今や国民食といわれるぐらいのポピュラーメニューのカレーライスですらTI値は平均で45程度ですから、100分率で表記すると4.5となり、数値としての読みづらさを伴いますので、ケタを一つ上げて読みやすくしています。

TI値についての分析事例は、以下リンクをご参照ください。
52週TI値分析 

F値(Food値)

F値とは、フード(Food)値のことで、あるメニューが平均何種類の材料を使用して調理されたかを表す値です。売場にとっては、よりF値が高いメニューを販促することで、より多くの商材を売るチャンスを得ることができると考えられます。またF値が1に近い場合は材料として惣菜使用率が高いことを表していますので、手作りのための素材を売るよりも、惣菜として販促を行った方が食卓実態に沿った手法になるという考え方が出来ます。

M値(Menu値)

M値とは、ある食材(材料or商品)が何種類のメニューに使われたかの数値であり、その食材の汎用性を表す指数です。

M値とそのM値に包含されるメニューのTI値との間には相関関係があるので、M値を上げる(食材の汎用性を上げる)ことはTI値を上げる(出現を増やす)ことにつながります。特に素材系・調味料系メーカーの扱う商品ではこの傾向が顕著となりますので、商品の売上を増やすにはM値を上げるような商品開発や販促が必要となります。M値を上げる商品開発の例としてはいろいろなメニューに使いやすい形態にする等があり、M値を上げる販促の例としてはメニュー提案等があります。

材料使用率

材料使用率とは、ある材料があるメニューに使用された割合を表す率です。

式で表すと
材料使用率=ある材料があるメニューに使用された数/あるメニューの出現数
となります。

あるメニューの販促を行う場合には、材料使用率が高い材料を販促商材としてそろえる必要があります。今までの経験からは、使用率10% 以上の食材は品揃え必須商材といえます。

人気度

人気度とは、あるメニューが飲食したモニター家族構成員に「人気があった」とされた率です。食MAPでは飲食された一つ一つのメニューに対し、モニターが「人気があった」or「そうではなかった」の評価を入力しています。

人気度を式であらわすと、
人気度=「人気があった」と判断された数/そのメニュー全体の数
となります。

例えば、あるメニューが10回登場したうちの2回でそのメニューが「人気があった」とされた場合は、人気度は2÷10で20%となります。

過去5年間の全メニューでの人気度の平均値は40%ですので、人気度が40%を上回るメニューは人気があったメニューとみることができます。

人気が高いメニューは家族に好かれるメニューであり、TI値が低くても今後伸びる可能性が高いと見ることが出来ます。一つ一つの材料についてはモニターが「人気があった」かどうかの評価はしていませんので、材料の人気度を見る場合は、その材料が使用された「メニューの人気度」を見ます。人気度の高い材料は、使用率がそれほど高くなくてもその材料を使用するとメニューの人気が上がる場合に、販促する価値のある食材といえます。

注;メニューの「人気があった」かどうかの評価は朝食、昼食、夕食の3食卓機会のみとなっており、それ以外の間食・夜食、弁当、作り置きの3食卓機会については人気度の算出はできません。

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